2014年6月12日木曜日

ゼロから始める構成管理の構築手法とKPI (第1回)
~おさえておきたい5つのポイント~


こんにちは。編集長の鈴木です。

雨が続いて外出にはつらい時期ですがいかがお過ごしでしょうか。
今回は、お客様に聞くとできていないという回答が最も多い構成管理の構築をテーマにゼロから始める場合の手順やポイントを何回かに分けて説明していきたいと思います。

~Point1.目的の検討~ 

そもそも構成管理とは何かについて確認させていただくと、ITサービスを効果的に提供する為に、ITの構成要素(構成情報)を正確にリアルタイムに管理するプロセスになります。

構成情報が適切に管理されていた方が良いと考える方は多いと思いますが、本当に手をかけて実施するまでなのかと言われると、中々踏み出せない状況なのではないでしょうか。

そこで、まずはその問いに応えられる「目的」を明確にする必要があります。目的があいまいなまま検討を進めると、実現したい要件の範囲を特定できず検討が進まないといった状況が生まれますし、関係者に協力を依頼する際もうまく説明ができずに積極的な支援を受けることができなくなります。

目的を検討する際はKGI(重要目標達成指標)まで検討する

これは構成管理に限らず、何らかの目的に対して正しく進んでいるかをチェックする為の羅針盤になります。KGIとは目標に対して達成しているかどうかを図る指標となります。
実際にお客様とやり取りをさせていただくと、多くの場合は、定性的な目的は決まっているものの、KGIの設定まで出来ていることは稀であると感じます。しかし、KGIの設定なしに進めてしまうと、何を実現していれば達成しているのかが評価が難しくなります。



先ずは現状を分析する

目的やKGIを検討する上では、いくつかアプローチがあると思いますが、今回は問題解決型のアプローチで考えてみたいと思います。先ずは現状の問題の洗い出しをしていきましょう。
・構成情報の台帳が実態と合っていない。
・障害対応時にどこまで影響があるか分からない。
etc…
問題が数多く挙がってしまった場合は、実際に対策していくべき優先度が高いものに絞りこんでいきましょう。

問題が解決された状態=活用目的

解決したい問題が特定できたら、その問題の解決が活用目的になります。
・構成情報の台帳が実態と合っていない。
 →常に最新の構成情報を把握可能にする
・障害対応時にどこまで影響があるか分からず確認に時間が掛かる
 →障害発生時の影響範囲の把握と迅速化

こんな感じで問題から目的を定義できます。
問題はここからです。目的に対してKGIを設定することが難しいポイントになると思います。

KGIの設定は現状との差分の数値化

KGIを決めることは現状との差分を数値化することになります。数値化する上では、目的を満たす要件を切り出して考えると良いと思います。以下の例では「常に」「把握可能」という状態を把握するまでの時間にして数値化しています。
現状:構成情報の台帳が実態と合っていない。→棚卸しないと分からない
目的:常に最新の構成情報を把握可能にする。→即時確認可能

正確な構成情報を確認する為に2日要していたとします。これを即時(仮に5分以内)とすると数値的なKGIの設定が可能となります。ただ、上記のケースでは最新の構成情報といった要件もある為、実際との環境との差異件数が0件といったKGIも必要になります。

構成管理の目的とKGIの一例



このような形で目的とKGIを設定することから始めてみましょう。
次は管理していく構成情報の特定をテーマに説明していきたいと思います。

それではまた!

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